今日も酔うかい?
どうも、酔いつぶれの妖怪である酔う怪こと「ヨイ」です。
物語のカテゴリーでは、お酒のお供に小話でも読みながら飲んで欲しくて作りました。
出てくる話は、自分の怖い話、不思議な話、変わった話などです。
聞いたものから完全オリジナルなもの、実体験まで様々なので、是非読んでみたください。
今回の話は 「怖い作り話」 です。
では、どうぞ‼︎
物語のはじまり、はじまり
男性は久しぶりに故郷の村に帰ってきた。夏休みの終わりに、彼は幼馴染の女性と再会した。彼女は以前に比べて美しくなり、彼は彼女に興味を持ち始めた。
二人は昔話に興じ、彼は夕食に招待された。彼女は結婚をしていて5歳の娘が1人居るようだ。しかし、夫に先立たれて未亡人だという。彼は自らのなかに良くない感情が湧くのがわかった。食事が終わると、彼は女性に村の小道を散歩することを提案した。彼女は同意し、二人は夜の村を歩き始めた。
そして、突然、彼は彼女を後ろから刺した。そして、川原でその死体を洗い、写真を撮って、腕を一本残して残りを土に埋めた。
彼はその腕を持って彼女の家に向かった。田舎の村だけあって家には鍵がかかっていない。彼女の家に入って娘を見つけると、その娘に母親が死んだことを伝えた。そして、動揺する娘に写真を見せた。大泣きした娘を見て彼は腕を取り出し、娘の目の前でそれを食べ始めた。
彼は一種のキュートアグレッションだった。また、それは捻じ曲がっていた。娘が泣けば泣くほど、娘にとって母親がどれだけ大切な存在か体感し、その大切な存在が自分と一つになる事に興奮した。彼は前回にも同じ事をして捕まっていた。そして、出所していくあてもなく村に戻ってきていたのだ。
数日後、女性の遺体は発見された。そして犯人の男性も捕まった。娘が警察に通報したのだ。男性は「これは究極の愛なんだ」と言って犯行を認めた。彼は娘には何もしてなかった。それは彼が好きなのは彼女であり、彼女の娘はあくまでスパイスの一つだったのだ。この事件は世間を騒がせたが、時間が経つにつれその事件も歴史の闇に葬られた。
しかし、18年後また同様の事件が世間を騒がせた。
犯人の23歳の女性は「昔、目の前で見た光景が忘れられなかった」と証言している。